NYM2008
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NYM2018
NYM2019
お台場で開催された旧車イベント、NYM2018へ行ってきました。2018年に入ってから初の車イベント訪問です。
余談ですが今年でNYMへ行き始めてからちょうど10年になりました。10年の間には会場が富士スピードウェイ
に移転したり等で訪問してない年度もあったりしましたけど本当に月日が経つのは早いです。
下記の写真はその10年前、NYM2008へ初訪問した時に車を停めた駐車場を撮った物。今ここには複合商業
施設の「ダイバーシティ東京」が建ってます。
昨年から利用するようになった潮風公園南側パーキングへ車を停めて会場へ向かいます。
会場に入りすぐ視界に飛び込んだのは昔大流行した「デコトラ」、映画「トラック野郎シリーズ」の一番星号です。
全10作のシリーズではトラックのペイントとデコレーションが毎回変わってて、この車は1979年に作られた第9作
「熱風5000キロ」仕様のレプリカ。当時はプラモデルも発売され、自分も子供の頃作った記憶があります。
次にロッキーオートさんのブースで完全復元(てか新しく制作)されたトヨタ2000GTを見学。外観は2000GTですが
ソアラやアリスト、スープラと同じ直列6気筒3000ccの2J (2JZ-GTE)エンジンを積んだ新車です。
今回はヨーロッパの旧車が集まってるエリアから。車は「愛車」という呼び方があるように、あらゆる工業製品
の中で唯一「愛」という言葉と共に語られる存在。(確かトヨタの社長さんの名言だったと思います)
愛テレビや愛洗濯機、愛冷蔵庫とは言わないし、比較的マニア性が高いオーディオビデオ機器でもアナログ
機材マニア等の例外を除き古くなったり壊れたりしたら修理するより新品に買い替えてくのが普通です。
工芸品的な観点で愛着を持ちながら長期間維持、所有し続ける機械製品は車以外まず思いつきません。
そして旧車の展示を見学するとそういう価値観の存在をより強く感じます。
海外のリトラクタブルヘッドライト車3台、まずはフェラーリ328GTS。
ロータスエラン。
フィアットX1/9。
日本車の展示スペースへ移動してきました。こちらのマツダコスモスポーツは自分が幼稚園の頃の自働車図鑑
に載ってた当時の最新型クーペでした。こんなにあちこちが尖ったデザインの車は今の対歩行者衝突安全基準
の関係から登場する事はもうないでしょう。
そしてこのコスモのような低くスラントしたノーズや上記のリトラクタブルヘッドライトと同じく、現行の安全基準に
準じて新しく作られる車には採用されなくなり、街で見かける事も殆ど無くなった車アイテムがもう一つあります。
それはSUVの前身、オフロードRV車のフロントグリルに必須のアイテムだった「カンガルーバー」。日本でも野生
の鹿と衝突し車が大破する事故が起きる事が稀にありますけど、太い金属パイプで組まれたカンガルーバーは
その名のとおり野生のカンガルーとの接触事故から車を守る為にオーストラリアで生まれた装備。各社のRVに
装着されオフロード車のシンボルでした。
しかし車の防御でフロント周りを頑丈にするという事は衝突する相手に更に大きなダメージを与えるという事でも
あり、それが野生動物じゃなく歩行者が相手だと考えたら…という訳で日本国内では徐々に消えていく流れに。
因みにカンガルーバーが消えた事自体はメーカーの自主規制で法的には禁止されてないため装着自体は今も
問題無し。ただ現行の保安基準を満たした上で新規に作る場合は車を守る強度を持たない飾りとなります。
こちらも希少な旧車。TE51型「2代目カローラレビン」と、
TE27型「初代スプリンタートレノ」。余談として漫画で人気になったAE86型トレノは4代目です。
イタリアのデザイン工房、「カロッツェリア・ギア」で当時のチーフデザイナーだったジウジアーロによりデザイン
された「いすゞ・117クーペ」。白いボディの丸目ライトが初期型、黄色の角形4灯が後期型です。
初期型は登場した時点でのプレス技術で作れない造形部があった為に職人の手作業で1台づつ仕上げられ
ました。(後期型はプレス成型で作られてます)
そして現在いすゞ自動車と同じくトラックとバス主体のメーカーになってる日野自動車が作ってた「コンテッサ」。
カーデザイナーの巨匠、ジョヴァンニ・ミケロッティの手によるその顔つきは何となく日本車離れしてます。
因みに一番右の写真、コンテッサの隣で異彩を放ってるダークグリーンの車は、当時日野自動車が技術提携
してたフランス・ルノーからのOEM車、「日野ルノー4CV」を元にしたカスタムカー。(本国のルノー4CVはドイツ
の国民車「フォルクスワーゲンビートル」を強く意識して作られたフランス版ビートルでした)
日産のR30型スカイライン。1983年に登場したこの後期型R30「鉄仮面」スカイラインが会場の展示車で一番
新しい車だったという凄さ。
ナンバープレートに加工を施してあるとおりフェアレディZもハコスカもS110型シルビアもすべて現役です。
歴代日産ブルーバードが勢揃い。赤いボディの510型は3代目、シルバーとグレーの810型は5代目、ラリー
仕様のU12型は8代目です。シルバーの810型ブルーバードの前に置いてあったラジカセから往年のアイドル、
浅田美代子さんの「赤い風船」が流れてました。かなりいい歳になってる自分がそれを聞いて思わず小学生
の頃に観てたテレビドラマの「時間ですよ」を思い出すというこの会場はいろんな意味で凄まじい空間です。
SP310型2代目ダットサン・フェアレディ、「Z」が付く前の元祖フェアレディです。余談ですけどこのSP310型
フェアレディのシャシーに別エンジンとボディを換装して誕生したのがCSP311型「初代シルビア」でした。
こちらはトヨタの「パブリカ」。トヨタ初のコンパクトカーとして登場しました。
本物のトヨタ2000GTも勢揃い。ナンバープレートの分類番号が一桁のワンオーナー車も。
ここからホンダ車です。「エスハチ」の愛称を持つホンダS800。
初代シビックと2代目「スーパーシビック」です。(昨年は国内で7年ぶりにシビックの名が復活しました)
余談ですが初代と3代目のシビックに大学教授だった親父が乗ってた事は前に何回か書いてますけど
2年間赴任してたドイツでやってた飲酒運転 (30年以上前の話なので御勘弁)を日本でそのまま続け、
「運転はヤバいでしょ」と自分が言っても、「ドイツじゃ普通だったよ」と聞く耳を持たない本当に困った
人でした。
別居してた自分の所に泊まった翌朝もビールを飲んで、そのまま車で大学 (日本の最高学府ですよ)
に出勤したりやりたい放題。とりあえずまあ最後まで事故を起こす事も違反で捕まる事もなかったので
良かったですけど、親父の本質や私生活を知らないままこの人に授業を受けた人々が今社会の中心
で活躍してる訳ですな…
そして会場で普段なかなか手に入らないダイキャストミニカーを購入、まずは日産F31型レパード。
NYM2016会場でブラックカラーのレパードを購入してましたが、一番欲しかったシャンパンゴールドの
車体色が今回遂に手元に。2年前はちょうど「あぶない刑事」新作公開とタイミングが重なり劇中車と
同じシャンパンゴールドのミニカーは約20000円前後のプレミア価格でした。(2年経ってやっと適正な
価格に戻ったという感じ) 絶版品は時価なので購入する時期により値段が乱高下します。
そしてもうひとつはS13型シルビアの覆面パトカー。
実はこちらのシルビアは1500台限定で作られた商品だったので見つかると思ってなかった為かなり嬉しい誤算。
昔買った通常のシルビア1/43ダイキャストカーとツーショット。ベルベットブルーの車体色は当時自分が
乗ってたシルビアと一緒でしたが愛車は覆面車輛ではありません。(当たり前だろとつっこまないように)
この後も様々な展示車を観てまわり普段は手に入らない掘り出し物をいくつか購入して帰路に着きました。
パーキングから出す前に自分の車を記念撮影。一般的には旧車扱いの域に入ってきた愛車も
会場の展示車からしたら新車同然 (大げさ)かもしれません。
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