恵比寿にあるスバル本社ショールーム「SUBARU スバル スター スクエア」に初訪問。歴代のスバル車を
見学してきました。
一番の目当てはこの車、1985年にデビューした初代アルシオーネです。自分が免許を取得して1年後に
登場したスバルのフラッグシップカーで、当時欲しかった車の中でも思い入れが強かった1台。初めての
愛車 (三菱スタリオン)をアルシオーネが登場する半年前に買ったばかりなのに心が揺れたほどインパクト
が強い車でした。
楔形の低いシルエットは正に"空気を裂いて走る"ってカタチをしてます。前衛的すぎるデザインの為か当時の日本ではあまり
ヒットしなかったのと自宅の近所にスバルの販売店が無かった事で今まで数えるくらいしか実車に遭遇せず…ましてやこうして
近くで観るのは本当に何十年ぶりという懐かしさいっぱいの御対面。余談としてアルシオーネは日本でパッとしなかったものの
北米では「スバルXTクーペ」として大きくヒットしました。北米戦略車の240SXが原型だった我が愛車180SXの日本市場投入が
兄弟車S13シルビア発売から約1年遅れた一因にハッチバッククーペというアメリカで人気のあるスタイルが国内では今一つ
だった事があったり、当時乗ってたスタリオンも日本での人気はあまり無かったのにアメリカではクライスラーが「コンクエスト」
というOEM車を並行発売してたくらいメジャーだったり…
自動車デザインの好みに関して昔からかなり欧米的なところがあったみたいです。
空気抵抗を極限まで減らすためドアノブが真っ平ら。因みに上下に分かれたノブの下側を一度押してから上側を引いて開けます。
そして先端が尖ったドアミラーの形状はスペースシャトルの機首部分がモチーフ。あくまで空力優先で設計されたデザインで実際
にCD値 (空気抵抗係数)が当時一番低い車でした。
ショールーム訪問前にも一度載せたアルシオーネのカタログです。キャッチコピーは「4WDアバンギャルド」、もう30年以上が
経ってるとは思えない…
特徴あるステアリングとその周囲に配置されたサテライトスイッチ、車高を3センチ上下させるハイトコントロール、速度計はもとより
タコメーター (エンジン回転計)まで棒グラフと数字で表示するフルデジタルパネル等すべてが斬新。
こちらは初記載。アメリカで先行発売されたアルシオーネ北米仕様「スバルXT」試乗リポートを読むために買った自動車雑誌「ドライバー」
1985年5月号。
オマケページ「テレビ番組その他」から1985年6月9日放送のTVKテレビ「新車情報85」。
他にもスバル360やレオーネ4WD、レガシィツーリングワゴン等、貴重な歴代スバル車ヒストリックカーの数々が。
過去のモーターショーで展示されたコンセプトカーもありました。そして今月末には東京モーターショー2015が始まります。
…という事で今回はスバル三昧でした。
(2015.10.)