パシフィコ横浜で開催された旧車イベントの「ノスタルジック2デイズ」へ行ってきました。
昨年は会場への到着が遅くなりパシフィコ直下の駐車場が満車で入庫出来なかった為、
今回は東京の自宅を朝7時に出発。
そして8時過ぎに到着し見事パシフィコ地下へ入庫、真上が会場だと本当に楽です。

開場時間の10時まで車の中で仮眠したあとエレベーターで1階へ上がり入場。

会場に入ってすぐ横のブースでは「トヨタ2000GT」のフルレストア車両がお出迎え。
映画「007シリーズ」のボンドカーに日本車で唯一採用された名車です。

そして今回は事前の情報で展示を知り、これは必ず見なければと思った車が置かれ
てるステージへ速攻で向かいました。

それはランボルギーニ・カウンタックLP500S。スーパーカーブーム世代の象徴であり、
当時小学生だった自分にリトラクタブルヘッドライトの魅力を植え付けたその車です。
展示車はカナダの石油王、ウォルター・ウルフ氏が特別発注した物で計3台作られた
中の記念すべき1号車。1979年の松田優作主演映画「蘇える金狼」の中で、早朝の
都心を爆走してた劇中車のカウンタックが正にステージ上にあるこちらの車輌です。
関係ないですが映画の主題歌、前野曜子が歌う「蘇える金狼のテーマ」は当時一番
好きな曲でした。頭の中で曲をリプレイしながら松田優作になりきり、火薬が入った
モデルガンを近くの公園でぶっ放し友人と銃撃戦。(そして誰もそれをうるさいと通報
しなかった大らかな時代)
あと確認はしてませんが多分この時、銃撃戦に参加した友人全員が本人の頭の中
では松田優作だったと思われます。
ウォルター・ウルフ・カウンタックの1/18ミニカー。実車の約1/1000の値段で買いました。

プロレーサー松田選手がオーナーのハコスカGT-R。トークショーも楽しかったです。

一番の目玉展示だったのはカーデザイナーの巨匠、ジョバンニ・ミケロッティが携わった
試作車2台。1974年登場の「ミザール」と1971年の「レーザー」。
強烈なインパクトのミザール。何と4ドア全てがガルウィングドア。
空気を裂くイメージのレーザー。余談として、この車はイタリアのランチア・ベータという
車を原型にして作られてますが自分的には同じランチアのスーパーカー「ストラトス」の
試作車で1970年に作られた「ゼロ」という車とシルエットがオーバーラップします。
(因みにゼロはGoogle検索ワードに「ストラトス・ゼロ」と入れると写真が見れます。また
ゼロはベルトーネ工房でデザインされたのでレーザーと因果関係はありません)
しかし個性の塊のような2台です。

フォルクスワーゲンのカルマンギアが自走して会場内を移動です。自分が生まれた頃に
誕生した車がこうして元気に走ってるのを見ると、地下パーキングに入ってる1989年登場
の愛車はまだまだ新しいなと勝手に解釈…

新旧のロードスターが並べて展示されてたマツダ自動車ブース。
乗車可能な初代ロードスターのリトラクタブルヘッドライトを高校生くらいのお兄ちゃん2人
が昇降させ、「カッケー」と叫びながらスマホで撮影してるところに便乗。
彼等が免許を取るであろう数年後、今より更にリトラ車を買ったり乗ったり出来る可能性
が低くなってる事を考えてしまい少し気の毒になりました。

フルレストアが完了したドンガラ状態のスカイライン2000GT-R。このような下地剥き出しの
車体は通常ホワイトボディと呼びます。ここから仕上げられたら本当に新車と一緒。

メーカーが作らない (てか金型が現存せず仮に作ろうとしても作れない)旧車の外装パーツ
を作る専門メーカーもあります。
錆びや損傷が板金で直せないくらいになってしまった車体もこれで再生可能。

日産レパード専門ショップ「フレンド」のブースではレパードの前に綺麗な女性モデルさん。
とにかく人垣が凄すぎて真ん中に行けませんでした。
一応念の為に書きますと、モーターショーのステージもそうですが被写体となりうる立場の
仕事に従事してる方にはボカシを入れません。(てか美しい方をボカシたら失礼)

メルセデスベンツにロールスロイスと言えば自分はこちらの車をすぐ連想。この辺が旧車
の扱いになってるほど年月が経過してるんですね…

1991年に登場したスバル・アルシオーネSVX。夜空のおうし座を構成するプレアデス星団、
日本名「すばる」の中で一番輝いてる星「アルキオネ」から命名されたスバルのフラッグ
シップカー。1985年登場の初代アルシオーネ共々かなり前衛的なクーペだったんですが
バブル経済崩壊の煽りを受け2代で消える事となりました。余談ですけどフェアレディZを
有する日産のショールームレディが「ミス・フェアレディ」と称されるように、この車が現役
だった頃スバルのショールームレディが「ミス・アルシオーネ」と呼ばれてた事を知ってる
人は今どの位いるのでしょうか。(現在は「スバルスターズ」という名称です)

レストア完成間近のポルシェ。地元の友人でこの型のポルシェが大好きな奴がいるので
速攻で知らせました…が値段を伝えた時点で会話は終了。

自分が免許を取った翌年に登場した2代目FS3S型サバンナRX-7。リトラクタブルライトと
ハッチバッククーペの組み合わせがカッコいい、本当に欲しかった車の1台でした。
こちらは1985年の第26回東京モーターショー会場で録画したサバンナRX-7デビュー動画。
本来ならモーターショーのページへ置く素材かもですけど、この機会にノスタルジック2デイズ
ページへ何と34年という歳月を経ての蔵出し記載です。

(動画編集ソフト「フィモーラ」を購入したので見学客にモザイク処理も可能ですが34年も
経ってたら処理しなくても誰が誰だか解りませんね)

マツダ3代目コスモ。本当に実車を見たのは久々です。
角目4灯リトラクタブルヘッドライトというリトラ車の異端児でした。

価格の相場が新車発売時よりも高騰してるトヨタAE86型トレノ & レビン。
古谷一行がイメージキャラクターに起用されカタログでもSEXYの大連発、アダルトな大人
のクーペとしてデビューした後にFRが故の走りへ振った二次的ヒットを飛ばすその経緯は
我が歴代愛車のS13型シルビア & 180SXと同じです。
また上記した新車時よりも値段高騰…という流れも最近になりS13系が追従を始めました。

また会場では旧車カタログを大量に購入しました。先に訪問したNYMの会場で欲しい車種
のカタログは大体手に入れたと思ったんですが…いざ現場で探すと更にまた欲しいカタログ
が出てきてしまい、結局は20冊近く買って金額も5桁に。

その中から2冊を御紹介。まずは日産サニーの派生車で1986年に登場した「サニーRZ-1」、
曲線が多用されてる今の車とは対極にあるような清々しいまでの直線基調な外装です。

そして究極の直線基調な車、スバル「初代アルシオーネ」。因みにこちらはカタログではなく
戦闘機や街並み等を車とコラボさせたアルシオーネのイメージブック。
余談ですが先日見たネットの車関連特集で旧車に乗る若い人へのインタビュー記事があり、
その中で何故旧車を選んだのかの質問に対し「人と絶対に被らずSNS映えするから」という
回答があったのが印象に残りました。
車の姿が角ばってるか丸いかは個人の好みが大きく反映する要素であるものの、とりあえず
角が無い車が主流の今アルシオーネに乗ったら人と被らない車の代表格になるのは間違い
ありません。
というか自分の愛車を含め旧車は殆んど街で人と被りません。それ故に「目立ちたい」という
承認欲求が満たされる点はSNS時代にピッタリですが、逆に隠密行動 (何のだ?)が出来ない
というデメリットも発生します。もしこれから旧車を買おうかなと考えてる方がいらしたらその辺
も考慮のひとつに…

こちらは1985年11月の第26回東京モーターショー会場で録画したアルシオーネの雄姿。
スバルのフラッグシップカーとして同年6月に発売されたばかりでした。


動画後半には水平対向6気筒 (フラット6)エンジンを搭載した参考出品車、「ACX-II」の姿も。
ACX-IIは1987年のマイナーチェンジで追加された「アルシオーネ2.7VX」の原型となる車です。

同じく会場で衝動買いした日産フィガロの1/18サイズミニカー。通常価格の約1/3という格安
で販売されてたので思わず買ってしまいました。飾る場所が…とか書きながら大型サイズの
ミニカーをまた購入です。
とりあえず今回想定外の買い物を沢山してしまったのは、イベント会場直下の駐車場へ入庫
出来た事で「帰りに愛車の所まで殆んど歩かないで済む」という環境を得てしまった功罪かも。
(まあその結果、欲しい物が数多く手に入ったわけで嬉しい事に変わりありませんが)

台座後部にテープで何かが貼られてると思ったら…
別パーツとして付属してた幌でした。

横浜で毎年開催される旧車イベント、「ノスタルジック2デイズ」へ行ってきました。今年10年目を迎えるイベント
みたいですが自分は恐縮ながら初の訪問となります。
数百枚撮った写真を整理しながら一体どれから記載していいものかと分からなくなる位の充実したイベントで
驚きました。横浜は日産本社がある事によって電気自動車や自動運転など最新の自動車業界を垣間見れる
拠点でもある訳ですけど、旧車に関しても東京を超える規模のイベントが10年続いてるというのは本当に凄い。
国際都市として発展してきた横浜だからなのか、「先進性の追求」と「温故知新」の概念が無理なく共存してる
懐の深さを感じます。

入場して最初に目の前に広がった光景は「新車のようにレストアされ新車のように展示された車」の数々。
実はこちらは高品質な国内選りすぐりフルレストア車の展示と販売を兼ねたブース。商談スペースも設け
られてましたが…
ハコスカGT-Rが約3500万、オレンジと黒のZ432は8700万、赤のケンメリGT-Rが9800万で白い2000GTに
至っては1億3000万とフェラーリやランボルギーニの新車より高額。ビンテージ旧車の世界もとんでもない
事になってます。

また驚いたのはトヨタ、マツダ、スバルの新車メーカーが揃って展示ブースを設けてた事。日産のR32GT-R
で開始された廃版パーツ再生産や、車一台まるまる再生する初代マツダロードスターのレストアサービス等
メーカーが直接参入した新たな旧車ビジネスも近年いくつか誕生してますが、これだけまとめてメーカーの
ブースが置かれるという流れは今までニッチな存在と捉えられてきた旧車文化が段々と無視できない市場
になりつつあるという感じなのでしょうか。
BMWとボルボ、外車メーカーのブースもありました。

新車メーカーが専用のブースを設けて自車のヘリテージカーを沢山持ち込むという展開は少なくとも自分が
今までに東京で出向いた旧車イベントでは知りません。


個人的にはスバルのブースで久々に「アルシオーネ」を観れた事に大満足でした。

こちらは上記のトヨタ2000GTをフルレストアした会社のブース。レストア作業工程途中の新たな
2000GTが展示されてました。
同じくこちらにはF31型レパードが沢山。
ハコスカやケンメリは自分が幼稚園から小学校へ上がる位の頃が現役時代だった車なのでビンテージの認識
があり高値になってても不思議な感じはしませんが、F31レパードは免許取得も終えた二十歳前後の頃に登場
してるクルマなので1千万前後の値が付く希少車になってしまった事がもろに時代の流れを痛感。

ハコスカGT-RとR33型ニスモ400R、プロレーサーの松田選手が所有する2台も特別展示車両として輝いてました。

そしてもうひとつの特別展示車両「童夢零」ですが初めて実車をみました。しかしよくこれ現存してたなと…
スーパーカーブームド真ん中だった1970年代、「日本からもスーパーカーが誕生する」とニュースになったのを
覚えてます。実現はしませんでしたけど市販する予定だったのが信じられない程の過激なスタイル。
実は赤い車体の「童夢P-2」はその存在自体をこの展示で初めて知りました。国内販売が困難と判明後に海外
向け仕様として試作された車両だそうです。(こちらも市販は実現しませんでした)

イタリアのデ・トマソとアメリカのフォードが共同開発した「デ・トマソ・パンテーラ」。こちらもスーパーカーブーム
ド真ん中時代に登場した車です。

久々に実車を見たいすゞ自動車の「ピアッツァ」、教習所通いをしてる頃に友人の家でカタログを見てその形に
驚き (その時いすゞの名車117クーペと同じジウジアーロのデザインなのにマヨネーズの容器に似てると失礼な
事を言いました)、その後欲しい車になった一台。
Z31型フェアレディZと同じセミリトラクタブル (パラレルライジング)型ヘッドライトと、ハンドル周囲に配置された
サテライトスイッチが特徴的な車でした。
所有してるピアッツァのカタログです。当時友人の家で見たカタログは上記の実車と同じフェンダーミラーを装着
した初期型でしたがこちらはドアミラー仕様になった後の1987年版カタログ。1981年に登場したピアッツァと同様
1983年に実施された運輸省(現国土交通省)のドアミラー認可に現役時代がぶつかってる車はすべてフェンダー
ミラーからドアミラーにマイナーチェンジで変わりました。
後に友人に初期型カタログを譲ってくれと言ったら処分してしまったので無いと言われ手に入れる事は出来ず。
因みに今回のノスタルジック2デイズも含め旧車イベントの会場でカタログも売ってるので運良く見つかれば手に
入れる事も出来ますが、実車同様プレミアが付いて当時無料だったカタログも一冊3000~6000円になってます。

ジウジアーロ繋がりでスバルのアルシオーネSVXです。サイドウィンドウがルーフまでラウンドしてる為、分割した
窓の一部だけが開く「ミッドフレームウィンドウ」を採用してました。

そして80年代に空前のデートカーブームを生み出したトヨタの初代ソアラとホンダの2代目プレリュード。ソアラに
乗ってると女子大生がホイホイ乗ってくるという事で「女子大生ホイホイ」、プレリュードは運転席側から助手席を
倒せるレバーが付いてた事によって「エロリュード」、レバーの事は「スケベノブ」と呼んでました。(話が下世話に
なりスイマセン)

ハマーH1。俗に「軍用車ハマー」という言い方がされる場合がありますが正確にはアメリカ軍のM1151ハンヴィー
の民間型です。因みにハマー誕生の経緯ですけど、実はM1151を民間車として一般人も乗れるようにリクエスト
したのは何とハリウッドの大物俳優アーノルド・シュワルツェネッガーです。
戦前に作られた貴重なジープが260万円で販売されてました。

こちらはメインステージ。映画「私をスキーに連れてって」で大活躍のST165型"流面系"セリカやY31型シーマは
正に自分の世代ド真ん中。